とある中学校のグラウンド。その半分を占領して、野球部が放課後の練習をしている。
その中に一人、華奢な身体つきの少年がいた。
グラウンドの端の方で玉拾いをするその少年は、野球部のユニフォームは着ているものの、まるで小学生のような小柄な身体のため、ユニフォームはぶかぶか。ボールを追う足取りも、到底体育会系のクラブに所属するような動きではない。
「おい! そっち行ったぞ!」
大きな声に弾かれるように、少年は、グラウンドの外に飛び出したボールを追いかける。
「はぁ、はぁ…あっ」
突然立ち止まる少年。ユニフォームの、股間のあたりを気にしている。
よく見ると、少年の股間には、わずかながら不自然な膨らみが作られていた。それを気にしていた少年だったが、
「何してんだよ、早く行けよ!」
野球部員の声に、身体をビクンと撥ねさせて、再びボールへ向かって走り出す。
包茎スレイブ
包茎父兄:END
「んっ…んん…」
スーツ姿の悠一郎は、玄関で遊里とディープキスを展開していた。
たっぷりと、数十秒。
「おかえりなさい、父さん」
「ただいま、遊里ちゃん」
そうしてようやく靴を脱ぎ始める悠一郎に、遊里が少し強い口調で言う。
「ご飯、冷めちゃったよ」
「急な仕事が入っちゃって…」
「せっかく頑張って作ったのに」
「ごめんね遊里ちゃん。明日はきっと早く帰…」
ひとさし指を突き出して、悠一郎の謝罪を制止すると、遊里は、それまでとは違う笑顔を見せた。
「約束を破る父さんには、お仕置き、しないとね」
包茎父兄:5
前触れもなく差し込んだ光。
「…ん!」
暗闇から解放され、悠一郎の視界が戻る。
「ただいま、父さん」
彼が最初に見たのは、笑顔の遊里だった。
「ぅ……うう、ううぅっ!」
「ついつい話しが弾んじゃって、ちょっと遅くなっちゃった」
「うーっ!うっ、ううぅ!」
瞳を潤ませて訴えかける悠一郎に、遊里はクスリと笑いながら、目隠しに続き、彼の言語を封じているボールギャグを外した。
「はっ…!んはあぁ…はぁ…はぁぁ…!」
「こんなにヨダレ垂らして…お行儀悪いよ、父さん」
包茎父兄:extra2
「あれぇ、どうしたのユーリちゃん?」
遊里は、クラスメイトの飯沼沙希子の住む家の玄関先にいた。
「うん、ちょっと」
「あ~、ひょっとして、お兄ちゃんめあて?」
「大丈夫?」
「もちろんだよ。お兄ちゃんは私のドレイだもん。いつでも言うこときいてくれるよ」
包茎父兄:4
「父さん?」
遊里の声で目覚める悠一郎。
「すごい汗…悪い夢でも見てたの?」
「…ご、ごめん…」
それは、ほとんど無意識のうちに出た悠一郎の言葉だった。
「ごめん遊里ちゃん…ごめん、なさい…」
そんな悠一郎の頬に、遊里の手が添えられる。
「どうしたの父さん?どうして私に謝るの?」
「…あ…」
遊里の手の温もりを感じながら、少しずつ、悠一郎の頭が鮮明になっていく。
包茎父兄:3
週末。悠一郎は家でひとりだった。
遊里は、友達の家に泊まりに行っている。
彼女は出かける際、一本のビデオテープを悠一郎に手渡した。
『父さんが寂しくならないように撮っておいたの』
そんな言葉を添えて。
今までのことから、テープに入っている内容への想像が自然となされてしまうが、そんな思いをできるだけ排除しつつ、悠一郎は静かに、ビデオを再生した。
包茎父兄:extra1
「ねえねえミドリちゃん、あのことだけど…どうだった?」
「うんとね、うちのパパもホウケイだったよ」
とある小学校での、女子児童たちの会話である。
包茎父兄:2
「んっ…」
股間に甘い感覚を覚え、悠一郎は目を開いた。
「は…あ…ん…」
いまだに夢と現実との区別がついていない状態だったが、股間から発せられる快感はどんどん強くなっていく。
そして、その感覚が包茎ペニスを刺激されてのものだと認識するや否や、悠一郎は跳ねるように身体を起こした。
「おはよう、父さん」
悠一郎が目にしたのは、彼の包茎ペニスに舌を這わせる娘・遊里の姿だった。
包茎父兄:1
「父さん、お風呂…」
「え?」
「今夜は父さんと入りたいの…駄目?
「いや、そんなことは…じゃあ、入ろうか」
…松崎悠一郎(まつざき・ゆういちろう)には、24歳という若さで、10歳の娘がいる。
もちろん実子ではなく、先日他界した妻の先夫の子である。
娘の名は遊里(ゆうり)。
彼女については妻に任せきりだったため、父娘二人の生活になっても、その関係は実にぎこちないものであった。
悠一郎も、何とか彼女との距離を縮めようと努力するものの、おとなしく、口数が少ない遊里の気持ちを掴みかねていた。
そんなある日の夜の、出来事である。