包茎深層願望
とある場所の、とある密室。
ひとりの青年が、全裸に剥かれ、ベッドの上で拘束されていた。
両手両足から伸びる鎖はベッドの四隅に固定され、仰向けで大の字にさせられている。
そんな、完全に無防備な状態の青年を見下ろす、もうひとりの男。
細長い体、青白い顔、度の強い眼鏡。男女問わず、あまり好印象は抱かれないような青年だった。
対する全裸の青年は、彫りの深い男性的な顔立ち、引き締まった体。特に女性には好感を持たれそうな外見ではあった…しかし…
「がっかりですよ、黒田先輩」
眼鏡の青年がぽつりと言った。
「そんな貧相なチンポだったなんて」
彼の言葉通り、黒田青年の股間にあるのは、まるで小学生のような短小包茎ペニスだった。しかも年齢相応の陰毛がまったく見当たらない。
「貴方に群がる女性たちに見せてやりたいですよ、その粗チンを」
「うるせえよ」
こんな状況でも、黒田には臆する様子は見えなかった。
「お前なんかにとやかく言われたくないな。
それよりてめぇ、こんなことしてどうなるか…覚悟しとけよ」
「先輩こそ」
黒田の恫喝を受け流す青年。
「これから何をされるのか、覚悟しておいてくださいね」
そう言いながら彼は、上着のポケットから小瓶を取り出した。
「…また眠らせる気か…!」
黒田は、不覚を取って薬品で眠らされ、ここまで連れ込まれたことを思い出し、青年を睨む。
「まさか。これから先輩にはたっぷり楽しんでもらうんですから。眠らせたりなんかしませんよ」
そして青年は瓶の中のものを、黒田の包茎ペニスにふりかけた。
どろりとした液体が、ペニス全体を覆い、一瞬ビクリと反応した黒田だが、唇を噛み締め、青年を睨み続ける。
「何をするつもりだ…!」
「想像できませんか?媚薬ですよ」
黒田の表情が一層硬くなるのを見ながら、青年は続ける。
「僕が開発した薬でね、強力ですよ。僕にはしたなくおねだりする先輩の姿が目に浮かびます」
「…けっ!ふざけるな、なんでお前なんかに」
「本当に、嫌われてるんですね。僕はこんなにも先輩のことを愛しているのに」
「気持ち悪いことを言うな!」
「それは、世の同性愛者に対する挑戦ですか?」
「うるせえ、ホモなんてなあ…!」
「嫌よ嫌よも好きのうち、という言葉もあります。本当に男性に興味が無いのなら、そこまで拒絶することもないでしょう」
「お前…こんなことまでしておいて、よくそんな口が…!」
怒りに震える黒田の言葉を制する青年。
「まあいいでしょう。先輩がどれだけ強がっても、僕の媚薬は貴方の心の奥底にある欲望を暴き出してくれます。こうしている間にも、確実に先輩の心の鍵は開かれているんですよ」
無言で青年を睨む黒田。
「数分で効果が現れ始めますから、もうすぐですね。先輩の勃起チンポが見られるのも」
「ふざけるな…俺は勃起なんて…」
「無駄ですよ、そんなこと言っても。媚薬なんですから。その粗チンでもビンビンに勃起して、いやらしい液体を垂れ流して、先輩は獣のように発情するんですよ」
「…うるさい…黙れ…」
「先輩はどんな喘ぎ声を出すんでしょうね。その体に似合わず、可愛い声で泣いてくれるんでしょうか」
「…く…」
「もうチンポが反応してきたんじゃないですか?薬が効いてきたんですよ。体も熱くなってきたでしょう?すぐにチンポはもっと熱くなりますよ」
「…う…うぅ…」
青年の言葉通り、液体にまみれた黒田の短小包茎ペニスが、ピクリピクリと動き始める。
「ほら、皮被りのチンポが動いてる。勃起するんですね?ここは、ノーマルな貴方にとっては何の性的刺激も無い場所ですよ。それでも勃起するんですね?」
「く…くううぅ…」
全身に力を込め、股間から意識を逸らそうとする黒田だが、その努力も虚しく、彼の包茎ペニスは徐々に膨らみ、上向きになっていく。
そして、青年の見つめる中、完全に勃起してしまった。
「おや、本当に貧相なチンポですね。それでも勃起したつもりなんですか?皮も被ったままで」
「てめぇ…絶対に許さねえからな…」
「チンポを膨らませながら言う台詞じゃないですねえ」
声もなく笑う青年。黒田の威喝に、もはや説得力は無かった。
「さて」
青年は、おもむろに服を脱ぎ始める。
勃起しながらも怒りの表情を解かない黒田の前に、やせ細った青年の裸体が現れる…が。
黒田は、青年のペニスを見て、息を飲んだ。
20センチはあろうかという巨根だった。
「いい顔してますよ、先輩」
そう言って青年は、黒田の頭の脇へと移動する。
そして、ギンギンにそそりたったペニスを、彼の顔に押しつけた。
「や、やめろ!」
「またまた。強がっても無駄だって言っているでしょう」
顔を振って抵抗する黒田を弄ぶように、青年は巨根を上下に振り、黒田の顔を叩く。
「先輩はもう完全に媚薬に侵されているんですよ。僕のチンポを見たときの先輩の物欲しそうな顔といったらなかったですよ」
「な…そんなわけ…」
「ほら、今先輩のチンポが動きましたよ」
その言葉に、黒田の意識が一気に自分の包茎ペニスへと集中する。
「僕のチンポが顔に触れるたびに、ピク、ピクって震えてる。もう先輩の下半身は、僕のチンポのことでいっぱいなんですよ」
「…ぅ…」
黒田の態度に、少しずつ変化が見えてきた。
もはや包茎ペニスの勃起はおさめようがないほどで、もじもじと腰や足を動かしている。
そんな体の変化のせいか、その口からはもう威勢のいい言葉は発せられなくなった。
「…ぁ…ぅ…」
代わりに漏れ出てくるのは、喘ぎ声。
「薬はチンポから全身に回ります。もう尻の穴が疼いてるんじゃないですか?じきに、どこを触っても感じる体になりますよ」
「…ん…ふ…」
「もうビンビンじゃないですか、先輩のチンポ。小さいくせに一人前に天井向いてますよ。こんなチンポで喜ぶ女性なんているんですかね。先輩、もててるように見えて、まだ童貞なんじゃないですか?毎日オナニーして自分を慰めてるんでしょう。どうなんですか、包茎粗チンの黒田先輩?」
「…ぁ…んぅ…」
黒田の表情は、最初の頃とは明らかに違っていた。頬を真っ赤に染め、眉は下がり、上目遣いになっている。その眼前には青年のペニスがあったが、もはや払いのけるような気配も無い。
「おや、乳首までコリコリになってますよ。もうここまで薬が回ってるんですね」
そう言って青年は、そっと手を伸ばし、指先で、黒田の乳首を軽く弾いた。
「あうっ!」
思わず漏らした、黒田の大きな喘ぎ。その声に呼応するかのように、包茎ペニスは大きく跳ね、包皮に覆われた先端から、透明の液体が滲み出てくる。
「なんだ先輩、勃起なんてしないなんて息巻いていたくせに、男に乳首を触られて感じたんですか?」
「は…はぁ…ぁ…」
「僕は先輩の毛嫌いする同性愛者ですよ。でも先輩は今、そんな僕の前でチンポをいやらしく膨らませて、感じてるんです」
「う…そ、そんな…こ…」
かろうじて残っている理性で抵抗を試みる黒田だが、
「これが媚薬によって引き出された先輩の本性なんです。本当は男に犯されたいんでしょう?」
「ち…違…ぁ…」
青年は、黒田の頭の上から、ベッドの上に乗る。
黒田の上で四つんばいの格好になった青年は、乳首に続き、今度は包茎ペニスを指で弾いた。
「あひっ!」
「ほら、男の僕にチンポを触られて感じてる」
「ひっ、ひゃ…!」
「もっと触って欲しいでしょう?男に触られてもっと感じたいでしょう?」
「ひ…ひぃ…い…いぃ…」
言葉で黒田の心を責めたてると同時に、指先でペニスやその周辺を刺激する青年。
そして、爪先でペニスの裏側、最も敏感な部分を擦りあげると、
「いひいぃ…い、いく…!」
だが、青年はそこで愛撫を止めてしまい、黒田は射精の機会を逃してしまう。
「あ…や…」
「イキたかったでしょう?そうですよね。強力な媚薬を塗ったんですから。このまま射精せずに放置されたら、先輩きっと狂っちゃいますよ」
「はぁ…はあ、はあああ…」
頭上の巨根を見上げながら、舌を出し、激しく吐息を漏らす黒田。
「先輩、イカせてほしいなら、僕におねだり、してくださいよ」
太腿を撫でさすりながらそう言う青年。
「包茎チンポを弄ってイカせてください、って」
「は…あ…あ…」
「言わないと僕、このまま帰っちゃいますよ?」
「あ、や…ぅ…」
「さあ、男の僕におねだりしてください、先輩」
もはや黒田には、抵抗するプライドは残っていなかった。
「…い…いか…」
「何ですか?」
「いかせて…」
「包茎チンポを弄ってイカせてください、ですよ」
「ほ、ほうけい…ちんぽ…いかせ…あひ!」
一瞬だけ、青年の指が、黒田の包茎ペニスの先端の皮に触れる。が、それだけだった。
「先輩は男にチンポを弄られて感じるんですね?」
「…ぅ…」
「どうなんですか?違うんですか?違うならもう」
「や…感じる…チンポ感じる…」
「そうですか。先輩は男にイカされたいんですね?」
「…いかされたい…」
「じゃあ先輩は本当はゲイなんですね。しかもマゾだ。男に犯されたいんだ」
「…そうだ…俺はゲイで…マゾで…」
「実は、先輩」
そう切り出して、青年は微笑みながら告げた。
「先輩のチンポにかけた液体、あれは媚薬でも何でもないんですよ」
「…え…」
「人体にはまったく何の影響もないものです。先輩は、薬のせいじゃなくて、自分の意志で興奮してるんですよ」
「う…うぅ…」
「期待以上の大成功でしたよ。先輩の中のいやらしい欲望を引き出すことができた」
「ああ…もう…!」
「何ですか?」
「そんなことどうでもいい…!
もう我慢できない…チンポいかせて…おねがい…」
黒田のその言葉に、満面の笑みをたたえた青年は、
「よく言えました」
と、包茎チンポを握り、激しくしごいた。
「あ、あうう!」
「気持ちいいですか、先輩?」
「いい、いい!」
「いいですよ。イッてください。思いきり精液飛ばしてください」
「あ、あああ、ああああ!」
しごき始めてわずか十秒たらずで、黒田は射精した。
「ひゃ、あひ、ひ…!」
激しく腰を上下させて精液をまきちらす黒田。
「は…あ…ぁ…」
青年は、腰を落とし、射精の余韻に浸る黒田の体に覆い被さった。
「う…」
頭上にあった青年の巨根ペニスが口元に押し付けられる…が、黒田はそれを無抵抗のまま、口内へと受け入れる。
「あん…むう…んぐ…」
「まだまだ終わりませんよ。もう二度と、いやらしい本性を隠したりしないように、徹底的に犯してあげますからね」
「ん…んん…んむうぅ…」
このとき既に黒田は、青年の言葉に左右されることなく、自分の意志で、巨根ペニスをほおばっていた。
初めて味わうペニスの味に、黒田は酔いしれた・・・
<終>