包茎父兄:extra2
「あれぇ、どうしたのユーリちゃん?」
遊里は、クラスメイトの飯沼沙希子の住む家の玄関先にいた。
「うん、ちょっと」
「あ~、ひょっとして、お兄ちゃんめあて?」
「大丈夫?」
「もちろんだよ。お兄ちゃんは私のドレイだもん。いつでも言うこときいてくれるよ」
…そして部屋へと招かれる遊里。
「ちょっとまっててね」
個室に通され、しばらくひとりにされる遊里。
彼女の頭に、放置してきた悠一郎のことが浮かぶが、思考を深める間もなく、個室のドアが開かれた。
「……」
遊里の前に現れたのは、沙希子と…全裸の青年だった。
遊里や沙希子とあまり変わらない小柄な青年は、直立不動の態勢で、あらわになった股間には、勃起状態の包茎ペニスが見えた。
「は…はじめまして…沙希子の兄の豊…あっ!」
沙希子にお尻を叩かれ、甲高い声で鳴く青年。
「お兄ちゃん、なんど言ったらわかるの?」
「ご、ごめんなさい…」
「ほらもう一回!」
「はじめまして…サキ様の奴隷の、ユタカです…」
「どう、ユーリちゃん?」
兄の頭を撫でながら、誇らしげに言う沙希子。
その後、兄を立たせたまま、遊里と沙希子は座って雑談を始める。
「昨日はすごかったよねぇ、マミのお父さん!」
「うん」
「35で、からだもおっきくて、顔もすごくかっこよくて」
「でも包茎だったけど」
「あはは!そうそう、だからドレイになっちゃったんだね。マミがなにか言うたびに、ちっちゃいオチンチンがプルプルってふるえて、かわいかったなぁ」
「ミドリはあの後どうなったかな」
「あ~そうだね。はやく自分のパパでためしたいって言ってたもんね~」
そこまで話すと、沙希子は少し表情を変える。
「それでぇ、ユーリはどうなのかな~?」
「え?」
「またまたぁ、本当はもうしちゃってるんでしょ?若いお父さんに」
「…してないよ」
「え~!?でも、したいって思ってるんじゃないの?」
沙希子はちらりと視線を、立ったままの豊に向ける。
「ふだんはいばってるお父さんやお兄ちゃんが、あんな風になっちゃうんだよ?」
沙希子たちの視線に、豊の包茎ペニスがピクリと揺れる。
「ユーリだって、そういうの、おもしろいし、かわいいって言ってたじゃない」
「…うん」
「じゃあしちゃおうよ。もし怖くてできないなら、私たちが手伝ってあげるから…ユーリのお父さん、やっぱり若いからかっこいいしね。マミも…」
「いいよ」
反射的に、遊里はそう言っていた。
「私は、サキたちのを見るだけで楽しいし。
それにうちの父さん、そういうのじゃないみたいだから」
そう言う遊里の表情をじっといぶかしげに見つめていた沙希子だったが、
「そっかあ…じゃあしょうがないなあ」
「ごめん」
「ううんいいよ。私は、かわいいお兄ちゃんをみんなに見てもらえればそれだけでいいの」
にっこり笑った沙希子は、立ちあがり、豊のもとへと歩み寄る。
「今日はゆっくりしてってね。私のドレイで、いっぱい遊ぼ」
「うん」
そう返事をした遊里だったが、頭の中から、片時も悠一郎のことが消えることはなかった…