包茎父兄:5
前触れもなく差し込んだ光。
「…ん!」
暗闇から解放され、悠一郎の視界が戻る。
「ただいま、父さん」
彼が最初に見たのは、笑顔の遊里だった。
「ぅ……うう、ううぅっ!」
「ついつい話しが弾んじゃって、ちょっと遅くなっちゃった」
「うーっ!うっ、ううぅ!」
瞳を潤ませて訴えかける悠一郎に、遊里はクスリと笑いながら、目隠しに続き、彼の言語を封じているボールギャグを外した。
「はっ…!んはあぁ…はぁ…はぁぁ…!」
「こんなにヨダレ垂らして…お行儀悪いよ、父さん」
「はっ…あ…ゆ、ゆう…遊里、遊里ちゃ…!」
呼吸も忘れてまくしたてようとする悠一郎を制して、遊里は静かに問いかける。
「ちゃんと我慢できたみたいね」
「はい…はい…我慢…しました…」
透明液だけで汚れている悠一郎の下半身を見つめる遊里に、悠一郎はこくこくとうなずいて見せた。
「えらいね、父さん…」
頭を撫でてくる遊里の手。それだけで、悠一郎は絶頂に近い表情を見せる。
「あ…ああぁ…遊里ちゃん…遊里ちゃん…!」
そして。
「…ねえ、父さん」
遊里が、静かに問いかけた。
「私のこと、愛してる?」
悠一郎の言葉に、ためらいは無かった。
「愛してる…愛してるよ、遊里ちゃん…!」
「私も」
遊里は、静かに、だが顔を朱に染めて、言った。
「私も愛してるよ、悠一郎…」
「あ…ああぁぁ…遊里ちゃん…遊里ちゃん…」
うわごとのように娘の名を繰り返す悠一郎に、遊里は顔を近付ける。
「じゃあ…イカせてあげる…」
そして、遊里の唇が、喜びに震える悠一郎の唇に触れた、その瞬間。
「ああああぁぁっ!」
大きく跳ねあがった包茎ペニスから、大量の精液が放出された…