包茎父兄:END
「んっ…んん…」
スーツ姿の悠一郎は、玄関で遊里とディープキスを展開していた。
たっぷりと、数十秒。
「おかえりなさい、父さん」
「ただいま、遊里ちゃん」
そうしてようやく靴を脱ぎ始める悠一郎に、遊里が少し強い口調で言う。
「ご飯、冷めちゃったよ」
「急な仕事が入っちゃって…」
「せっかく頑張って作ったのに」
「ごめんね遊里ちゃん。明日はきっと早く帰…」
ひとさし指を突き出して、悠一郎の謝罪を制止すると、遊里は、それまでとは違う笑顔を見せた。
「約束を破る父さんには、お仕置き、しないとね」
「あっ…ああああ…!」
浴室のふたり。
四つんばいになった悠一郎のアヌスに、極太のバイブを突き入れて責めたてる遊里。
「うあああぁっ!」
アヌスへの刺激だけで射精する悠一郎。
だが遊里は休むことなく、いまだ射精中の包茎ペニスを強く掴み、激しくしごき始める。
「駄目…そんな…や、やああぁっ!」
快感よりも苦痛に近い感覚に、悠一郎がもがく。
「ゆ、許して、遊里ちゃん…」
「何言ってるの」
悠一郎の懇願をにべもなく退ける遊里。
「お仕置きなんだから、これぐらい我慢しなさい。
まだ、始まったばかりなんだから」
「あう…あぅ…あ…はあぁ…あああぁ…」
「ほら、もう元気になってきた…」
「や…いい…気持ちいい…もっと…遊里ちゃん…!」
だが遊里は、ふと手を止めた。
「あ…や…もっと…」
「…ねえ、父さん…」
何かを思案している風の遊里に、悠一郎は急激な不安に襲われる。
「あ…ご、ごめんなさい…」
その言葉に、遊里はクスリと笑った。
「どうして謝るの?父さんは何も悪いことしてないでしょ?」
「ん…だけど…」
「大丈夫」
遊里は優しく言った。
「父さんは私の、私だけのものだからね」
その直後、お尻に刺さったままのバイブが、遊里の手によってアヌスの奥へと押し込まれる。
「ああぁんっ!」
浴室に響き渡る絶叫。
「ああぁ…遊里ちゃん…好き…遊里ちゃん…
好き…愛してる…遊里ちゃん…!」
悠一郎は、敏感なふたつの部分を同時に激しく責めたてられながら、繰り返した。
その言葉に応えるように、遊里の責めは激しさを増していく。
「好き、好き…大好き…ああぁ…
遊里ちゃん…愛してる…愛してる…
あ…あ…ああああぁぁっ!」
二度目の射精で、ぐったりと倒れ込む悠一郎。
「…愛してる…遊里、ちゃん…」
失神寸前の状態でなおもつぶやく悠一郎を見下ろす遊里の表情には、絶頂に達したような満足感で溢れていた。
そして彼女は、腰を下ろし、倒れた悠一郎の背中を優しく撫でさすりながら、静かに言った。
「まだだよ、父さん。
もっともっと…愛してあげるから…」
<終>